ミリタリー古着の種類とそれぞれの特徴|ジャケット~ボトムスまで
目次
- 1ミリタリー古着ってどんなものがある?
- 2人気の古着のミリタリージャケット 8種類
- 3ミリタリーパンツ(軍パン・カーゴパンツ) 3種類
- 4ミリタリーシャツ
- 5ミリタリースウェット
- 6ミリタリーツナギ
- 7ミリタリー古着の種類まとめ
ミリタリー古着ってどんなものがある?
身に付けるだけで男らしさ抜群のミリタリー古着。
そんなミリタリー古着といえば、MA-1を始めとしたミリタリージャケットを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実はミリタリー古着は以下のような様々なアイテムがあります。
- ミリタリージャケット
- ミリタリーパンツ
- ミリタリーシャツ
- ミリタリースウェット
- ミリタリーツナギ・オーバーオール
この記事では、人気のあるミリタリー古着の種類とその特徴を紹介していきます。
是非、ミリタリー古着に詳しくなって、男らしい着こなしをマスターしてくださいね。
人気の古着のミリタリージャケット 8種類
ミリタリー古着といえば、アウターとして着るミリタリージャケットが一番定番です。
その中でも、人気のモデル8種類をご紹介します。
ミリタリージャケット(1) 1番人気のフライトジャケット MA-1
ミリタリージャケットといえば、MA-1といってもいいほど今では定番になっており、男女問わず愛されているアイテムです。
MA-1は空軍が着用していたフライトジャケットの一種です。
数あるフライトジャケットの中でも、MA-1は空軍が乗る飛行機がプロペラ機からジェット機に変わったタイミングで、高い高度の環境でも耐えられるようにと作られました。
MA-1の特徴
そんな背景があるMA-1の特徴は以下のようなものです。
- 中綿があり、-10度まで耐えられる防寒性
- 革を使っていないので軽い
- ナイロン製で無駄な装飾がないので動きやすい
- 動きやすいようにシルエットは太目
- 裏地はオレンジのものが多い(リバーシブル)
真冬でも耐えられる防寒性があるのに、軽いから疲れず、動きやすいというのがポイントでしょう。
また、動きやすさを重視してできたシルエットがおしゃれであることが人気の理由です。
ミリタリージャケット(2) フィールドジャケット M-65
M-65は、アメリカ軍によって用いられた戦闘用のジャケットです。
1965年に正式採用されたことから、一般的にM-65フィールドジャケットと呼ばれています。
M-65の特徴
- ナイロン混紡素材
- -10℃〜20℃に対応できる、優れた防寒性
- 袖口はマジックテープ
- オリーブグリーンが一番多い
- ウッドランドパターン、デザートパターン、カモフラージュ柄などもある
M-65はフィールドジャケットの中でも防寒性に優れているため、オートバイのライダーにも愛されているモデルです。
また、機能性だけではなく、木村拓哉さんや所ジョージさんなどの著名人が愛用しているほど、デザイン性が高いことから人気があります。
ミリタリージャケット(3) フライトジャケットN-3B
N-3Bは、1950年代にアメリカ軍により作られたフライトジャケットです。
極寒地での着用を目的に開発されたため、防寒のための工夫が随所に散りばめられているのが特徴です。
N-3Bの特徴
- -30℃~-10℃に耐えられる防寒性
- やや丈が長く取られており、ヒップまで暖かい
- 手袋をしたままの手が入れられる、大きなポケット
- 風邪を通さない、二重になった前合せ
このようにN-3Bはとにかく暖かいのが特徴です。
なので、寒がりの人やインナーを厚着にせずにアウターで防寒したいという人にはもってこいです。
着こなしのポイントとしては、自分に合うサイズ感を選ぶことが重要です。
というのも、アメリカ軍ように作られたということもあり、少しサイズが大きめとなっているからです。
上に書いた通り、丈が長く、サイズ感が大きすぎると「着られている感」が出てしまうかもしれないので、普段着ているサイズより1サイズ小さめがちょうどいいでしょう。
ミリタリージャケット(4)デッキジャケット N-1(エヌワン)
N-1は第二次世界大戦よりアメリカ海軍用に採用されたデッキジャケットです。
デッキジャケットとは海軍の軍人が海上での寒さや風を防ぐために着用されていた防寒着で、デッキジャケットの中で最も人気のモデルがN-1です。
N-1の特徴
- 風を通さず、保温性が高いことが特徴
- 表素材は光沢のあるコットングログランを使用
- 裏地は保温性に優れたアルパカとウールを混紡したボアパイルを使用(ただし年代による)
風が強い海上で使われていたということもあり、風を通さず暖かいというのが特徴です。
上にも書いた通り、初期のものであればアルパカを使用した裏地がモコモコと暖かいですが、古着の場合は毛がある程度落ち着いているため、チクチク感やごわつき感も少なく、着やすくなっています。
ミリタリージャケット(5)フライトジャケット L-2B
L-2Bは第二次世界大戦時に作られたライトゾーン用のフライトジャケットです。
一番初めにご紹介したMA-1が高度が高い所のジャケットで、それに比べてこちらのL-2Bはより低い高度で着るように作られています。
L-2Bの特徴
- 動きやすさを重視したレーヨンとウールを使った裏地
- MA-1と共通する、大きなポケット
- 中綿はなく、気温10~30℃で着る用
ぱっと見ではMA-1と大きな違いは見られませんが、防寒性がないため、実物を見れば厚みが全然違うのですぐにわかるかと思います。
また防寒性が無い分、さらっと羽織るのに適しているため、春や秋にMA-1のようなシルエットで着こなしたいという方に人気のモデルです。
ミリタリージャケット(6)ナイロンジャケット ARMY IPFU
IPFUとはImproved Physical Fitness Uniformの略で、1990年代に採用されたトレーニング用のジャケットです。
これまで紹介したジャケットが実戦用のジャケットで強かったのに対して、こちらはウィンドブレーカーのような着心地でさらっと羽織る用のジャケットです。
ARMY IPFUの特徴
- 表は防風、防水処理されたナイロンのシェル
- 裏には総メッシュ素材で通気性重視
- 背中に大きな通気口が空いており、蒸れにくい
軽い雨風は防ぎながらも、激しい運動しても汗で蒸れないようにしているのが特徴です。
ですので、普段使いはもちろん、ジョギングや軽い運動着としても使うことができますよ。
ミリタリージャケット(7)ピーコート
これもミリタリーなの?と言われそうですが、Pコートも19世紀末から英国海軍や漁師たちが船上の防寒服として着用していたミリタリー由来のジャケットです。
Pコートの特徴
- 重厚感のある高密度のウール素材
- 風の侵入を防ぐ前立て
- イカリマークや紋章のついたボタン
- ボタンはダブルブレストで左右どちらが上前でも絞められる使用
Pコートは海上の強い風を防ぐ仕様となっています。
前ボタンは現在は左を上にするのが一般的ですが、海上では風の方向に合わせて止める方向を変えていたそうです。
また、商品によってはセーラー襟のPコートもあります。
セーラー襟も元々は海軍が海に落ちた際に浮きやすいように作られた物ですが、今ではファッションのアクセントとして最適なのでこちらもおすすめです。
ミリタリージャケット(8) トレンチコート
トレンチコートというとバーバリーなどの上品なものが多いですが、実はトレンチコートももともとは軍服として開発されたものです。
トレンチとは英語で「溝」という意味で、陸軍が敵から隠れるために待機していた塹壕を意味しています。
ミリタリートレンチコートの特徴
- 基本的には防水
- 風を防ぐための袖口ベルト
- 元々ナイフや銃弾を持ち歩くためのウエストベルト
- エポレットと呼ばれる肩ストラップ
元々レインコートを強化して作られたものということもあって、防水機能がありますが、古着の場合はレインコートと代用できるほど防水機能が残っているものはあまりありません。
男らしいミリタリージャケットの中でもトレンチコートはやはり他のジャケットと比べて上品な印象があります。
綺麗目なコーデに合わせても良いですし、逆に革のブーツなどを使ったゴツゴツした印象のコーデを落ち着かせるために合わせても良いでしょう。
ミリタリーパンツ(軍パン・カーゴパンツ) 3種類
定番のミリタリージャケットの次に馴染みがあるのが軍パン、カーゴパンツと呼ばれるミリタリーパンツでは無いでしょうか?
ここでは人気のあるモデルを紹介します。
ミリタリーパンツ(1)カーゴパンツ M-65
日本で一番メジャーなカーゴパンツといえばこのM-65フィールドカーゴパンツです。
M-65の65とは1965年に開発されたという意味があり、アメリカ軍によって作られました。
M-65パンツの特徴
- ゆったりめのストレートなシルエット
- 膝にタックがあるため、膝を曲げた時に突っ張らず、動きやすい
このようなシルエットから、今リバイバルブーム中の1990年代ストリートファッションにもぴったりのアイテムです。
実際にスケートボードやダンスをしても動きやすく、破れにくいのでストリート界で愛され続けています。
ミリタリーパンツ(2)ウールパンツ M-51
M-65と同じく、アメリカのミリタリーパンツの代表作と言われているアイテムです。
M-65と比べるとタックが無い分、シンプルに履きこなすことができます。
M-51ウールパンツの特徴
- シルエットは太め
- シンプルなストレートシルエット
M-51はM-65の改良前のモデルのため、機能性はM-65には多少劣るものの、普段使いには全く問題なく履くことができるアイテムです。
写真を見てもわかる通り、見た目がかなりシンプルなため、M-65のゴツゴツ感が少しきになるという方やファッション初心者の方でも履きやすくなっています。
ミリタリーパンツ(3)フライトパンツ F-1B
F-1Bはアメリカの空軍で使用されている防寒オーバーパンツです。
N-3Bの下に合わせて着られたモデルとしても有名です。
F-1Bの特徴
- 重量感たっぷりでとても高い保温力
- ウエストはサスペンダーで吊るす方式
- スソはリブニットとジッパー装備で足下からの冷気を防ぐ
極寒地でN-3Bと合わせて履かれていたということもあり、とにかくあったかいパンツです。
ですので、普段着としてはもちろん、バイク、アウトドアや釣りをする方は一枚持っておけば冬の間大活躍すること間違いなしです。
ミリタリーシャツ
ミリタリーシャツとは、軍服として着用されていたシャツのことです。
長袖、半袖共にあり、一年を通して着やすいアイテムです。
ミリタリーシャツの特徴
- ショルダーストラップが付いていることが多い
- カーキ色(ベージュもある)が多い
- 両胸にあるポケット など
ミリタリーシャツはジャケットやカーゴパンツに比べて、ゴツゴツ感が少なく、さらっと着られるのが特徴でもあります。
着こなす際は他のアイテムはあえてミリタリーを外して綺麗目なアイテムを使うことでこなれ感を出せますよ。
ミリタリースウェット
ミリタリースウェットというのもあります。
スウェットはトレーナーと言われていることもあり、元々はトレーニング用に使われていたアイテムです。
あまりミリタリー感が出ないため、ミリタリーを意識せずに持っている方も多いかもしれません。
軍用の特徴というのはありませんが、「ARMY」は陸軍、「NAVY」は海軍を意味しているため、これらが書かれたビンテージスウェットはミリタリースウェットであることがわかります。
ミリタリーツナギ
ツナギは主に空軍が着るために開発されました。
物によりますが、あまり寒くならないライトフライトで使われていることが多いです。
夏でもウエストに風が通り、涼しく、動きやすいのが特徴です。
また、もちろんですが、軍事用であることから生地が丈夫なため、作業やバイク、アウトドアにも向いています。
ミリタリー古着の種類まとめ
いかがでしょうか?
ミリタリー古着といっても、MA-1だけではなく、様々なアイテムがあるということが分かっていただけたかと思います。
ぜひ、あなたが求めたテイストのミリタリー古着をゲットして着こなしてみてくださいね。
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