カバーオールとは?メンズ向け最強アウターの種類やブランド・魅力を徹底解説
カバーオールは武骨で男性的なデザインがかっこいい、古着好きには定番のワークジャケットです。
作業服ならではの頑丈でがっしりとした素材感で、どんなアイテムに羽織っても”サマになる”万能さが魅力です。
主な素材 | デニム、ダック地、コットン、モールスキンなど |
定番ブランド | カーハート、ビッグベン、ディッキーズ、エルエルビーン、ウールリッチ 、ラルフローレンなど |
着用できる季節 | 秋~冬~春先 |
この記事では古着好きいちおしの「カバーオール」について、その特徴やおすすめの素材感・ブランド・コーディネートなどを、実際に写真を用いながら解説いたします。
目次
カバーオール(メンズ向け)とは、どんなアイテムか
今回のテーマとなる「カバーオール」とは、ワークウェアに端を発する「シャツ型のジャケット」の総称を表します。
もとは19世紀後半、アメリカの鉱山夫や農夫が仕事現場で着用する”作業着”として広く親しまれていました。そのためダックやデニムといった頑丈な生地や、通常のジャケットに比べポケットが多用されたデザインが特徴です(4つポケットがあしらわれているのが一般的)。
またつくられた年代によって異なる生地やディテール・タグが楽しめるなど、1枚にアメリカの歴史がギュッと凝縮されている点が、カバーオールの魅力でもあります。
カバーオールのおすすめ素材4つ
「カバーオール」に使用される主な素材としては
1.デニム
2.ダック地
3.コットン
4.モールスキン
などが一般的です。
何の素材がメインに使われているかにより、アイテムのイメージも大きく異なります。
1.ダック地
アメリカ古着のカバーオールでは、代表的な素材感である「ダック生地」。太めのコットン糸を密に折り込んだ平織りの生地を指します。
高い耐久性とハリ感のある手触りが特徴的ですが、使い込むほど生地が柔らかくなり、自分好みに育てられるといった魅力があります。
2.デニム
ダック生地と同様、アメリカンワークなカバーオールにて代表的な素材である「デニム生地」。タテ糸にはインディゴ染料で染めた藍色の糸を、ヨコ糸には未晒し糸を使用することで、特有の風合いを生み出しています。
古着アイテムの定番として親しまれ、カジュアルなテイストからキレイ目なファッションまで合わせられる万能さが特徴です。
3.コットン
サラリとした肌触りが特徴的な「コットン」のカバーオールは、他の素材を使用したアイテムに比べ軽やかな着心地が特徴です。
発色性に優れているため、コットン素材のカバーオールには鮮やかな赤色やグリーンなどカラフルなアイテムも多数見られます。
4.モールスキン
「モールスキン」とは厚手のコットンで織られた、柔らかな触り心地が特徴的な起毛素材です。
「モグラの毛皮」を意味しており、弾力のあるもちっとした感触が魅力です。
1900年代半ばにフランスで誕生し、デニムやダックと同様にワークジャケットの素材として使用されていました。現在でもカバーオールの生地として代表的な生地の1つです。
カバーオールで間違いない人気ブランド6選
同じカバーオールと言えども各ブランドによって、その仕様やテイストは大きく異なります。
「カバーオール」を選ぶ際、押さえておきたい人気ブランドとしては
・カーハート
・ビッグベン
・ディッキーズ
・エルエルビーン
・ウールリッチ
・ラルフローレン
などが挙げられます。
「カーハート」のカバーオール
カバーオールの人気ブランド1つ目は、アメリカを代表する古着ブランド「カーハート」です。
1900年代、当時労働者向けのワークウェアを開発していたカーハートが、カバーオールを生み出したと言われています。
「ビッグベン」のカバーオール
2つ目におすすめするのが、1915年に創業したワークウェアの代表的なブランドである「BIG BEN(ビッグベン)」。
胸ポケットか襟元にあしらわれた、年代に応じて色味の異なる「タグ」が特徴的です。
「エルエルビーン」のカバーオール
3つ目におすすめするのが、高い品質にこだわりをもつアメリカの老舗アウトドアブランドである「L.L.Bean(エルエルビーン)」です。
アウトドアを前提とした頑丈なつくりと、実用的ながらもさり気なくおしゃれな風合いがエルエルビーンの魅力です。
「ディッキーズ」のカバーオール
4つ目におすすめするのは、アメリカを代表するワークカジュアルブランドの「Dickies(ディッキーズ)」。シンプルながら耐久性に優れた作りが特徴です。
「ウールリッチ」のカバーオール
5つ目はアメリカ最古のアウトドアブランドとして、長い歴史を誇る「WOOLRICH(ウールリッチ)」。
アウトドアウェアとしての実用性もありつつ、どこかエレガントな雰囲気もあわせもっているのが特徴です。
「ラルフローレン」のカバーオール
6つ目は1968年にアメリカで誕生した、ファッションブランド「Ralph Lauren(ラルフローレン)」です。
カジュアルと上品さを兼ね備えた遊び心のあるアイテムは、アメリカ古着として欠かせない代表的なブランドと言えるでしょう。
カバーオールを取り入れたコーディネート事例
上半身にボリュームが出しやすく、秋から冬・春にかけて長く楽しめる「カバーオール」。ストリート系のカジュアルなファッションから、細身のキレイ目な着こなしまで、幅広く合わせることが可能です。
カバーオールを古着ファッションに上手く取り入れた、いちおしのメンズコーディネート事例をご紹介します。
1.80’s カバーオール × デニムのリラックスコーデ
ダック生地でごつめのカバーオールに、ゆったりとしたサイズ感のパーカーとデニムパンツをあわせたリラックス感のある古着コーデです。
全体的にオーバーサイズのアイテムを合わせ、カジュアルにまとめました。折り返したデニムのチェック柄が、良いアクセントに。
2.白のカバーオール✕デニムのおしゃれ同色コーデ
カーハートの白いカバーオールを主役にした、ホワイト✕デニムコーデです。襟元をネイビーのパンツと揃える、足元やキャップを白で揃えるなど、さり気ない色合わせでまとまり感を出しています。
オーバーサイズのアイテムをキレイ目にまとめている点がポイントです。
3 .デニムのカバーオール✕グレーパーカーの春先コーデ
デニム生地のカバーオールをサラリと着こなす、春先にぴったりなコーディネートです。無地のグレーパーカーと黒のデニムを合わせてシンプルに。
上半身にボリュームがでる分、足元を細身のパンツでキュッと引き締めキレイ目に仕上げました。
4 .緑のカバーオール✕コーデュロイパンツのこなれコーデ
グリーンがおしゃれなダック生地のカバーオールに、同じく分厚い手触りが特徴のコーデュロイパンツを合わせたコーディネートです。
中にはプリントがかわいい黒のスウェットをあわせて、カジュアルな雰囲気に仕上げました。秋から冬におすすめの色合わせです。
まとめ
ごつめなフォルムと、アメリカ古着特有のしっかりとした生地感が魅力の「USA製のカバーオール」。1着持っていれば、羽織るだけでどんなシンプルなファッションもお洒落に決まります。
ぜひあなたも本記事を参考に、お気に入りのカバーオールを見つけてみてくださいね。
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